ラナクター研究所
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 神無月の巫女・第三話 感想
 神無月の巫女第二巻収録・第三話、この話はどちらかというとゆったりとした話ですが・・・何気に終盤への重要な伏線がありますね。全話を一回見終った後で見直すと、感慨深い内容です。

 姫子が千歌音の屋敷で暮らし始めるくだりは、姫子・千歌音・乙羽の人間関係が効果的に描かれていて良いですね。しかし、千歌音のパジャマを着て「千歌音ちゃんの匂いがする・・・(赤面)」って、姫子・・・。既にラブラブです。この状況を予期しちゃう(しかし対処に失敗する)乙羽さんも面白いですが。

 姫子が悪夢を見た直後に部屋にやってくる千歌音って、一体何をやってたんでしょう? 合理的な説明がつくのは1)たまたま姫子の部屋に訪ねてきたところだった(就寝後なのに)、2)盗聴していた、3)盗撮していた、4)廊下で聞き耳を立てていた、ぐらいなんですが・・・。まあ、姫子の様子が何となく気になって部屋の前までやってきてしまい、しかし何をするでもなく廊下でうろうろする、あたりが順当なのかもしれませんが。

 学校のイジメのシーンが非常にあっさりと流されているのは個人的に高得点です。そういう周囲の環境を説明するだけはしておく一方で、時間を掛けずに流すことでテンポを良くするというのはこのアニメ全体に通じる姿勢のようです。学校でのイジメシーンなんて、過去の映画・アニメで腐るほど描写されていますし、今さら視聴者の興味を惹くように演出するのは至難の業ですし。

 千歌音が巫女服を交換しようと提案するシーン、女の子らしい心境を自然に表現する一方で終盤の重要な伏線になっているとは・・・参りました。千歌音の方が姫子よりも早く前世の記憶に覚醒しているということの伏線でもありますね。

 浜辺で貝合わせを説明するシーンも、千歌音の隠された心情が伝わってきて実に良いシーンですね。中盤~終盤にかけて視聴者が何度も思い出すシーンでもあります。第七話とか・・・。このへんも、もし姫子の感が鋭くて千歌音の心情を見抜いてしまったら話が終わっています。

 千歌音の心情を演出するのにたっぷりと時間がかけられているのに対して、戦闘は例によって実に短くあっさりと流されているのもこの作品の特徴ですね。「ヒーローが敵に勝つ」という、少年漫画・アニメでカタルシスを呼び起こすための定番といえる展開が、千歌音の心情を主体とした三角関係の演出のためだけに存在しているというのは、全く斬新です。

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(2005/05/08(日) 18:47)

 神無月の巫女・第二話 感想
 今回からはストーリー紹介ではなく感想です。ネタバレは抑え気味で行く予定です。

 神無月の巫女DVD第一巻収録・第二話、この話を要約すると・・・千歌音の焦燥の始まり+神無月の巫女随一のオモシロキャラであるギロチ登場、といったところでしょうか。

 前回のラストで思い余ってキスしてしまったことを反省して水垢離を行う千歌音、グッときます。想いを胸に秘めておこうという決意が現れていますね。あのまま暴走して告白してしまうような女の子だったら神無月の巫女は4話ぐらいで終わっていたと思います。

 一方、目を覚ましておぼろげにキスを思い出す姫子。あれは夢だったんだと自分を納得させますが・・・これも、ストレートに千歌音に尋ねていたら話が終わっていた気がします。とはいえ、「ねえ、昨日私が気を失っている間にキスしなかった?」なんて普通は聞けないでしょうが。もし本当に夢だったら立ち直れません。

 病院のシーンもこの時点では心が痛む重いシーンですが、後半になって・・・。とはいえこれは後のお楽しみ。

 そしてギロチ登場。仮にも神様(の一部?)を「俺様専用ガンギャル」なんて呼ばないで下さい。必殺技を「メガトンナックル」なんて呼ばないで下さい。でも脳味噌筋肉馬鹿の割に撤退のタイミングは的確です。

 ヒント無しに姫子を探し当てる千歌音って、凄くないですか? 愛の力という以外に説明がつきません。しかも食料+温かいお茶持参。そつがなさすぎです。

 ラスト、姫子がソウマに助けられて悔しがる千歌音。このあたり、台詞ではなく表情で語っているのが実に良いですね。またもグッときます。しかし、客観的に言って千歌音もソウマにかっこよく助けられているわけで、凡百の物語であればここで千歌音→ソウマの恋愛フラグが立って、姫子と千歌音でソウマを取り合うという展開になりそうなものですが・・・さすが千歌音、姫子ひとすじです。頬を染める気配もありません。なんというか、ソウマと姫子が近づいているからソウマを恋敵として認識しているだけで、そうでなかったら完璧に「路傍の石」扱いだったんでしょうね。

 これからどんどんと焦燥を募らせていく千歌音、私はこのあたりで完全に神無月の巫女に惹き込まれてしまいました。テレビ放映時に見ていればと、今になって残念な思いで一杯です。

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(2005/05/04(水) 18:39)

 神無月の巫女・第一話ストーリー紹介
 では、神無月の巫女DVD第一巻収録の第一話についてネタバレありのストーリー紹介などを。どうにも詰め込みすぎの感もありますが、怒濤&仰天の展開で「つかみ」としては良く出来ているのではないかと。これを読んで「面白そうだ」と思った方は取り敢えず見てみては如何でしょうか。現在animate.tvで第一話の無料視聴(登録等不要)が可能です。

 前半は殆ど学園ラブコメのノリで、平凡な少女であるメインヒロイン・来栖川姫子と、学園の憧れの的である薔薇様・・・もとい宮様こと第二のヒロイン・姫宮千歌音、そして典型的熱血少年であり女生徒の人気も高い大神ソウマとの関係が語られます。普段は冴えない姫子が実は千歌音と深い親友関係にあり、千歌音との交際が噂されているソウマが実は姫子に想いを寄せているなど、基本的な人間関係がじっくりと語られます。

 そして雰囲気が一転する後半。姫子と千歌音二人きりの誕生日パーティになるはずの日に、太陽は陰り、何か邪悪な力に覚醒してしまったソウマは巨大ロボット(!)を復活させ、学園、そして姫子に襲いかかります。しかし、姫子への想いゆえにすんでの所でソウマは正気を取り戻し、意識を失った姫子を千歌音が救い出します。しかし、陰でソウマの様子を伺っていた第二のロボットが姫子と千歌音に襲いかかる! そこに割って入るソウマ、本来はどちらも姫子に敵対しているはずのニ体の巨大ロボットの戦いが始まります。

 ・・・ここまでだけ読むと至極ありきたりな熱血ロボットアニメみたいですが、それは間違いです。

 激しいバトルを繰り広げるニ体のロボットをよそに、姫子を介抱する千歌音。姫子の息が止まっていることに気付いた彼女は、必死の思いで心肺蘇生を試みます。姫子のブラウスをはだけさせて思わず赤面、すわマウス・トゥ・マウスかと思いきや(<思うなよ)単なる心臓マッサージですが、蘇生には見事成功します。背後のロボットバトルを気にもせずに姫子を見つめる千歌音。息を吹き返した姫子の第一声は「千歌音ちゃん・・・」。

 ソウマは、必殺技を繰り出して遂に敵を打ち倒します。「お前達に姫子は渡さない、姫子は俺が守る!」と気勢をあげるソウマ。しかし、そのころ千歌音は姫子の言葉に感極まって、まだ意識が混濁している彼女にキス(!)をします。若干意識が戻ったのか、姫子も目を閉じて千歌音を抱きしめます・・・で、エンド。え~~~~~~っ!?

 このラストシーンのインパクトがもの凄いのですが、バックには打ち倒されて光の柱となった敵ロボと、その手前に立って気勢をあげるソウマロボ。前景にはキスを交わす姫子と千歌音。DVDについてくる声優のコメンタリでも思いっきり突っ込まれていましたが、ソウマ足元見ろ! 「姫子は渡さない」とか言いながらもう渡してるじゃん!

 前半部分でも仄めかされていましたが、千歌音が姫子に友情以上の感情を抱いていることが確定となった第一話。このままだとソウマがまるでピエロですが、第二話以降、神無月の巫女の序盤~中盤は、姫子を守るために敵と戦うソウマと、揺れ動く姫子の心に焦燥を募らせる千歌音の三角関係(ただし、三角関係であることを認識しているのは千歌音だけ)が物語の中心となります。秘めた想いを隠して姫子のために尽くす千歌音に、切なさ大爆発です。

 前述の通り、ロボット戦闘は全て千歌音の焦燥と嫉妬をかきたてるように描写されているため、ソウマ視点でのロボットバトルのカタルシスを期待すると(思いっきり)肩すかしを食らうと思います。逆に、陰ながら千歌音を応援する気持ちで見ると最高のアニメになります。


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(2005/05/04(水) 12:20)

 神無月の巫女
 アニメ版「神無月の巫女」見ました。で、思わずこのブログの独立したカテゴリにしてしまうほどにハマリました。

 正直、最初は設定だけ聞いてスルーしていたんですよ。美少女系アニメで、巫女で、月面に社があって、巨大ロボで・・・。あまりに狙いすぎ&詰め込みすぎに思えて、かなりひきました。一応漫画版をちょっと読んだんですが、正直あまり面白くなかったせいもあって(ファンの人ごめんなさい)。

 ただ、最近になって色々なところで良い評判を聞くので、一応見るだけは見てみようと。ごめんなさい、私が悪かったです。このアニメ最高です、愛憎劇&百合作品として。

 とにかく、全編を通して心理描写に物凄い時間が割かれていて、しかも台詞よりもむしろ表情や眼の動きや何気なさそうな仕草で深い演出がされていて、アニメであることが最大限に生かされています。伏線も大量に張られていて、ちゃんと後で回収されている。一度目に見たときには気付かなかったことに、二度目、三度目に見てハッとなる。

 「ロボットは必要ないだろ」とあちこちで叩かれていた(私も思っていた)点についても、見終ったあとでは「ロボットは必要だ」と断言できます。普通のロボットアニメであれば、パイロットの挫折や努力を通じた勝利を描くためにロボットが使われるわけですが、このアニメではむしろ第二のヒロインの焦燥と嫉妬をかきたてるために使われていて、実に新鮮です。典型的熱血少年がロボットを操って見事メインヒロインを敵から守りきる・・・このシチュエーションで、安易なカタルシスを与えるのではなく視聴者を切ない気持ちにさせるというのは、そのアイデアにも演出にも全く頭が下がります。
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(2005/05/04(水) 12:17)

 零~紅い蝶~
いまさらながらプレイステーション2用ソフト「零 ~紅い蝶~」をやってみました。ベースはAlone in the Dark/バイオハザード系の視点固定・シーン切り替え型のホラーゲーム。ただ、これらの作品とは違って「死の恐怖」ではなく「心理的な恐さ」にずっと重きがおかれています。あと、ネタバレですがかなり百合です。

総合評価は10点満点中8、ベスト版が出ていますしサイコホラーものに興味があるなら間違いなく買いでしょう。百合好きな人も要チェック、「想いの強さ」という点ではかなり強烈です。もちろん、らぶらぶ・甘甘なエンディングを期待してはいけませんが・・・。

良い所1:ゾンビより幽霊の方が恐い。
バイオハザードでは敵はゾンビを中心とした実体のあるモンスターですから、慣れてくればカメラの配置から「ああここで襲われるな」と読めてしまいます。「紅い蝶」では敵は幽霊だけで、障害物と関係なく襲ってくるぶん先が読みづらく、敵対的でない(しかし別に友好的でもない)幽霊が出てくることも相まって恐さ倍増です。

良い所2:影と音が恐い。
光源がほぼ懐中電灯に限定されている「紅い蝶」では、破れた障子などを使った影の演出が実に巧みです。また、床の鳴る音や風の音もかなり良くできています。

良い所3:同行者が恐い。
主人公の姉である繭は、霊感が非常に強いのですが足が不自由で、何か隠されているポイントでたまに立ち止まったりする他は基本的に主人公(妹)の後をついてくるだけです。ここでポイントなのがゲームが固定視点かつ光源が限定されているということ。要は、ふと気がつくと姿が見えなくなっていて物陰からフッと出てくる、というようなシチュエーションが程良く発生して演出に貢献してくれます。シナリオ的な重要度も高く、クリエイターはかなり良いセンスをしています。

悪い所1:序盤が暗すぎる。
もちろん、良い所ばかりではありません。ゲームの序盤で懐中電灯が手に入りますがそれまでが殆ど真っ暗で、テレビの設定によってはゲーム側のオプションでコントラストをいくらいじってもどうにもなりません。しかも、コントラストや輝度を変更できるのはタイトル画面のみ、セーブポイントも限定されているためスタート直後に投げたくなりました。懐中電灯を手に入れるまでテレビのコントラストを調整して耐えましょう。

悪い所2:ゲーム性が雰囲気を壊している。
主人公は特殊な射影機を使って幽霊を追い払うことができるのですが・・・このときダメージが数字で画面に表示されるうえ、戦い方次第で霊力ポイントが溜まって射影機がパワーアップできたり、はたまた迷いこんだ屋敷を捜索して体力回復アイテムをゲットしたりと、ゲーム性を高めるために用意されたギミックが、このゲームに限ってはいかにも興を削ぎます。設定からいっても主人公が強くなる必然性もなく、体力はほっとおけば徐々に回復するなどのシステムを取り入れれば良かっただけのこと。他が良かっただけに残念です。

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(2005/05/01(日) 15:53)

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